ソフトウェア資産管理支援
BSAとソフトウェア資産管理
企業を取り巻く経営環境がめまぐるしい変化を遂げる中、業務プロセスの自動化は今や必要不可欠なものとなりました。IT投資額と比例し増大の一途を辿る有形・無形のIT資産を如何に有効かつ適切に管理するかが今日の企業経営にとって重要な課題となっています。BSAでは、組織の経営陣やソフトウェア管理者によるSAMの正しい理解と円滑な導入を支援しています。
ソフトウェア資産管理とは?
ソフトウェア資産管理(SAM)とは、ソフトウェア投資を最適化するためのプロセスと体制の構築・運用管理・改善を行うもので、単に組織内におけるソフトウェアの不正使用防止を目的としたライセンス管理手法を指すだけのものではありません。
SAMではソフトウェアを資産と捉え、そのソフトウェア資産管理をする「人材」「プロセス」「テクノロジー」を適切に運用するための体制構築を行うとともに、IT資産のライフサイクルはもちろん、関連する購買・法務・財務までを含めた総合的かつ全社的な管理体制の構築を意味しています。
なぜSAM?
ソフトウェア利用者である企業を取り巻く環境は、ここ数年で大きな変化を遂げています。高まりつづけるコンプライアンス強化の要求を背景に、企業にはその違反を予防するための体制構築と的確な説明責任が求められているのです。適切なソフトウェア資産管理ができていないということは、企業やその経営者は多くのリスクを抱えています。
不適切なソフトウェア資産管理の主なリスク
一次リスク
法務/コンプライアンスリスク
組織内違法コピー(組織内におけるソフトウェアライセンスの不正使用)による著作権侵害が発覚した場合、2007年7月1日に施行された改正著作権法により、行為者は10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金、またはその両方を科される可能性があり、企業は3億円以下の罰金を科される可能性があります。
情報セキュリティリスク
IDCの調査によると、違法ダウンロードや偽造CDを介して入手し た違法コピーソフトウェアは、約50%の確率でITシステムに損害を与えたり、個人情報や企業の機密データの漏洩につながるウイルスやスパイウェア等の「追加コード」が含まれることが明らかになっています。違法コピーはソフトウェアメーカーの正規サポートが得られないため、新たなセキュリティホールや不正アクセス対策に脆弱性を残すこととなります。
財務負担リスク
適切な管理がなされていない場合、予期していないライセンス 追加購入の必要性に迫られるなど、キャッシュフロー悪化リスクが懸念されます。
二次リスク
法務/コンプライアンスリスク
レピュテーションリスク
組織内違法コピーが発覚した場合、取引先や関連省庁、関連団体、消費者、従業員やその家族など、ステークホルダーの信頼失墜につながるばかりか、培ってきた企業のレピュテーションが多大な影響を受けます。
情報セキュリティリスク
事業継続リスク
管理不在が招くスパイウェアやウイルスの進入により工場やビジネス自体が停止に追い込まれる可能性も否定できません。また、ライセンス違反発覚時にはその対応のためビジネスの可用性が著しく低下し、事業の継続が困難な状況に陥ることが想定されます。
適切なソフトウェア資産管理するメリット
ソフトウェアのライセンスやライフサイクルの最適化を含め、SAM を適切に構築することにより、前述のリスクの排除または大幅に軽減する他、企業は多くのメリットを享受します。
従業員のマインド向上
企業がSAMに取り組む姿勢は、昨今コンプライアンス意識の高い従業員の潜在的な不満解消に繋がり、企業へのロイヤリティを醸成することで、結果的に生産性向上に大きく寄与します。
コスト(TCO)削減
すでに保有しているライセンスを把握することで、不必要な新規ライセンス購入が回避できるほか、ソフトウェアメーカーから組織の現状に見合った最適なライセンスプログラムの提案を受けることが可能になります。
IT資産の効率運用
システム、ユーザーおよびヘルプデスクのパフォーマンス向上や、バックアップとリカバリープランの策定が可能となります。
BSAのソフトウェア資産管理支援
ソフトウェア資産管理(SAM)は、IT資産の適切な管理を実現し、多くのリスクを排除・軽減し、財務的メリットをもたらすだけでなく、競合他社に対する優位性確保にもつながります。
SAMを迅速かつ円滑に実施するためには、経営トップのコミットメントが不可欠です。 BSAとSAMで、ソフトウェア資産を戦略的資産へと進化させ、企業の成長を加速させましょう。