過去BSA情報提供者から
違法ソフト報告体験談
不正なソフトウェアの使用は、ソフトウェア業界の成長を妨げ、企業や個人にさまざまなリスクをもたらします。BSAは、違法コピーの防止と正規ソフトウェア利用の促進を通じて、業界の発展とユーザーの安全を守っています。
今回、BSAは違法ソフト報告体験談をアンケート調査し、情報提供者の方々から通報から組織改善までの体験談を伺いました。
違法ソフト報告体験談No.1
「弁護士が情報管理をするBSAなら身バレの心配がないと思った」
デザイン会社勤務 山田さん(仮名:30代男性)
インタビュアー
社内のソフトウェアが不正コピーではないかと思ったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
私は転職したばかりだったのですが、ある日、複数台のパソコンにインストールされている正規品ソフトウェアが勤務先内には1つしかないのに気づいたことです。上司が部下に対して複数台のパソコンにインストールさせている現場も目撃しましたし、会社の役員たちが不正コピーについてコソコソ話しているのも耳にしました。さすがに呆れてしまい通報しようと考えたのです。
山田さん
インタビュアー
BSAのことは以前からご存じだったのですか?
いえ。不正コピーの存在を知ってから色々調べているうちに知りました。ソフトウェアメーカーへの相談や他の告発先も検討しましたが、情報提供者と提供した内容は弁護士が厳重に保護することで機密性を確保すると記載があったのでBSAを選びました。
山田さん
インタビュアー
BSAに報告することに不安などはありませんでしたか?
不安がゼロではなかったですが、BSAは毎年多くの不正コピー事件を取り扱っていますし弁護士が個人情報を管理するのであれば身バレの心配はないだろうと考えました。
山田さん
インタビュアー
情報提供後は、どのような流れだったか教えていただけますか?
情報提供フォームで報告してから数日後に弁護士さんから追加質問のメールが届きました。それを何度かくり返した後、直接弁護士さんと面談し、勤務先での不正コピーについて、直接詳しくお話ししました。
山田さん
インタビュアー
BSAに情報提供したことに対し、改めて感想はありますか?
行動して良かったと思っています。コンプライアンスが当たり前の時代に平然と違法行為を続ける企業など言語道断ですから。当時の勤務先は「他者の知的財産を侵害しない」というごく当然のことすらできていなかったので、改善された時は安堵感でホッとしたのを覚えています。
山田さん
違法ソフト報告体験談No.2
「見て見ぬフリが耐えられなかった」
建築設計会社勤務 高橋さん(仮名:20代男性)
インタビュアー
不正コピーの状況を教えていただけますか?
当時の職場では、共有フォルダに保存されたインストーラーを使いソフトウェアをインストールしていました。しかも、インストールの手順書には「Keygen」と呼ばれるツールを使って生成した不正なプロダクトキーを利用するよう書かれていたので、社員全員が不正コピーの事実に気がついていたと思います。
高橋さん
インタビュアー
BSAへの情報提供は何かきっかけがあったのですか?
私はフェアな職場で働きたいという気持ちが強いタイプで何度か上司にも相談したのですが、取り合ってもらえませんでした。それでも、みんな不正コピーだと知りながら、見てみぬフリを続けることに悶々としていたのですが、こんな会社では未来が危ういと考え、退職とBSAへの情報提供を決心しました。
高橋さん
インタビュアー
報告された後、職場はどうなりましたか?
BSAがアクションを起こした時、すでに私は当時の職場を辞めてしまっていました。在職している元同僚に聞いたところ、最終的には勤務先が賠償金を支払うなどしたあと、改めてすべてのソフトウェアライセンスを適正化したそうです。今働いている人は不正のない気持ちの良い環境のもとで仕事ができていると思いますよ。
高橋さん
インタビュアー
BSAに情報提供したことに対し、改めて感想はありますか?
私は以前から悪質なコンプライアンス違反に対して内部告発は必要だと考えています。不正コピーも例外ではありません。ただ残念なことに、SNSが発達し、労働者側のコンプライアンス意識が高くなった今でも、まだ、ためらう人も多いと感じています。多くの人がダメなものにはきちんと「NO」といえる社会になって欲しいですね。
高橋さん
違法ソフト報告体験談No.3
「フェアな環境で気持ちよく働きたい」
建築デザイン事務所勤務 益子さん(仮名:30代女性)
インタビュアー
不正コピーの状況を教えていただけますか?
会社にはMacとWindows合わせて30台ほどのパソコンがあったのですが、社長が非常にケチなせいもあり大半が販売業者から中古のパソコンを購入していました。中古品ではあるものの仕事で必要なソフトウェアは高額なものでもすべてインストールされた状態で届くため非常に便利だったのですが、実はそれらのソフトウェアはすべて不正コピーだったんです。どうもパソコンを買うたびに社長が交渉していたようで、販売業者のサービスとしてソフトウェアを不正にインストールした中古パソコンを納品させていたようです。
益子さん
インタビュアー
BSAへの情報提供は何かきっかけがあったのですか?
私は仕事でCADソフトを使いますがとても高額です。たとえ規模の小さな会社であっても、大半が真面目に正規品を使用しています。それはあまりにもアンフェアだと思うんです。でも、正面切ってお願いしても耳を貸すような社長でないことはわかっているので、BSAに情報提供することで改善されればと考えました。
益子さん
インタビュアー
情報提供後の担当弁護士とのコミュニケーションについて教えてください。
最初のコンタクトは情報提供から1週間ほどで、弁護士さんからのメールでした。私は電話連絡も可能なので、その日のうちに弁護士さんと電話し、状況を詳しく話しました。その後の電話連絡も私の都合を優先してくださったので、ストレスなくコミュニケーションできた記憶があります。
益子さん
インタビュアー
BSAに情報提供したことに対し、改めて感想はありますか?
私は今もその会社で働いていますが、BSAにお願いして良かったと思います。不正コピーしたソフトウェアを使わされるのは嫌でしたが、同僚を含めそれ以外はとても居心地の良い職場だったので、改善されて今はスッキリした気持ちです。
益子さん
あなたの一歩が、未来を変える
職場で違法ソフトを発見しても、報告をためらってしまうこともあるでしょう。 実際にBSAを通じて職場環境を改善した方々の違法ソフト報告体験談を参考に、一歩踏み出してみませんか? ソフトウェアの違法コピーのない社会を目指しましょう!